2012年10月11日木曜日

Well done.

今クワイアは、音楽チャペルと題して、各学部で歌っている。
その中で、"Hear My Prayer"という黒人霊歌風の合唱曲を取り上げているのだが、
今日、「". . . and to hear you say Well done."という部分を聴いて、心に染みた」
という感想を言っていただいた。
「年いったから、(神に)『よくやった』と言って欲しいと思うようになった」
と言われる。

この方がこういう感慨を持つのだと、少し意外な気もしたが、
私自身、この曲を練習しはじめたときから、
この "Well done" には、強い思いがあった。

この曲の最後は、こう歌う。

When my work on earth is done,
and You come to take me home.
Just to know I'm bound for glory,
and to hear You say Well done.

Done with sin and sorrow,
have mercy.

私の地上での働きが終わるとき、
あなたは私を故郷に連れ帰るために来てくださる。
私は知っている、私はやがて、栄光を受けて、
あなたから「よくやった」と言っていただくのを聞くのだと。

(その時には)罪も悲しみも、もはやない。

あわれんでください。

この曲は、「目覚めたとき」の祈りとして始まる。

しかし、その祈りの中では、
一日の最後に重ね合わせて、人生の最期のことを考えている。
忠実に、誠実に一日を過ごしたい、
そして、そのような一日一日を人生の最期まで積み重ねていきたいと、
真摯に願う。
そのような人生の最期には、
「よくやった」という労いの言葉が待っているのだと確信しながら。

この歌を聴くと、何人かの人を思い出す。

長寿を全うした人もあれば、若くして、早くに逝った人もある。
でも、私が出会ったその人びとは皆、
「よくやった」と言ってもらっているはずだと、私は確信している。
そして、私が出会ったその人たちのように、
私も、この人生の終わるとき、
「よくやった」と言われるような人生を送りたいと、
この歌を聴く度に心に思うのだ。