2009年12月5日土曜日

普天間の代替地

必ずしも発言通りではないようだが、橋下大阪府知事が、普天間基地での平時訓練を関空や神戸空港に移すことについて、「『議論する』ことは否定しない」旨発言したらしい。

歯に衣着せぬ発言の多い人だけに、最初は驚いたが、よく考えてみると、「沖縄の負担を軽減する」とはこういうことである。「安全だ」「大丈夫だ」というのなら、大都会に近いところで行っても不都合はないはずだ。自分の住んでいるところに近いところに米軍基地があるのが困るのなら、沖縄の人々はもっとひどい目に、ずっと遭っているのだということに思い至らなければならない、と思う。

普天間を国外ないしは県外に移転したとしても、それは、最終的なゴールではない。根本的な解決は、日米安保条約の見直しを待たなければならない。最終目的をどう立て、どのような戦略を立て、どのような段階を踏んでいくのか。60年来の課題に取り組まなければならない。